![]() 橋屋 弘(はしや ひろし) 昭和16年金沢市生まれ。最初は建具職人の徒弟であったが、その後、塗り師の道に。昭和61年伝統工芸士となる。 |
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金沢仏壇七職の一つに塗職がある。高校を卒業して建具職に見習いで入り、
十一年間修業。そののち、金沢仏壇の塗師沼田氏のもとで修業を重ね、十年後に独立をした。建具と塗りの両方に精通し、今では貴重な存在となっている。
蒔絵をほどこす部分の塗りなどは、特に注意を払って、仕事をすすめると言う。下地がしっかりしていないと、その次の工程が上手く運ばないからだ。漆の塗りは早く乾いても、遅く乾いてもだめ。湿度と温度とのバランスを経験で見極めながら、「ぼっこり乾かす」ために塗りの工程を調整する。さびつけした研ぎを入念に行って、映えのある肌のいい塗りの素材に仕上げる。すべて金沢仏壇の品質に直接関わってくる重要な作業だ。箔を打った部分も同様に慎重にみずからの手で行っており、黒と金の世界 は、塗師の手から生まれている。 |
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蒔絵をほどこす部分の塗りなどは、特に注意を払って、仕事をすすめると言う。下地がしっかりしていないと、その次の工程が上手く運ばないからだ。漆の塗りは早く乾いても、遅く乾いてもだめ。湿度と温度とのバランスを経験で見極めながら、「ぼっこり乾かす」ために塗りの工程を調整する。さびつけした研ぎを入念に行って、映えのある肌のいい塗りの素材に仕上げる。すべて金沢仏壇の品質に直接関わってくる重要な作業だ。






