現在ご覧のページは HOMEの中の匠紹介の中の加賀蒔絵・西村 優 のページです。

匠紹介  加賀蒔絵・西村 優

西村 優
TAKUMI Face
西村 優(にしむら まさる)
初代西村松逸(祖父)、二代松逸(父)に漆芸を習う。人間国宝大場松魚先生に師事し、第29回日本伝統工芸展初出品、初入選。国際花と緑の博覧会、政府苑(花もよう)招待出品。第8回日本伝統漆芸展、最高賞(文化庁長官賞)受賞。
 

 伝統的な加賀蒔絵の作風を継承する西村松逸氏の血を受け継ぐ西村優氏。朝な夕な作業に没頭する父の背中を見ながら、もの作りへの真摯な姿勢を感じて育った。伝統の意匠に学ぶところは多く、精密な筆致、熟練の技巧には感服するばかりだという。しかし一方で「心を掴まれるのは技に拠らない、思いが溢れた作品ですね」とも。
西村 優
「漆は世の中で一番細い線が描ける素材なんですよ」。

 蒔絵筆の特徴は毛先。水毛と呼ばれるそれは、しなやかでコシがあり、たっぷりと漆を含み、自分で分量を調節できる。すべては細く、長い線のためである。「使いやすくなってくる筆、相性がいいなと感じる筆、いろいろありますよ」。
 気持のよい筆で鷹揚さを残した作品も作りたい。相棒探しはこれからも続く。


戻る