ブックタイトルステキ Vol.16

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概要

ステキ Vol.16

送る家族、迎える家族それぞれの思いを込めて花嫁のために設しつらえる嫁ぐ娘に実家の紋を染め抜いた「花嫁のれん」も持たせました。花嫁のれんは、加賀藩の時代から連綿と受け継がれてきた嫁ぐ女性が持参する嫁入り道具のひとつです。婚家の仏間の入口にかけられ、花嫁はのれんをくぐってご先祖様にあいさつすることで、初めて嫁入りすることが認められるのです。そこには「のれんのように従順であれ」という嫁としての心構えも込められているといいます。結婚式の朝、「お父さん、お母さん、長い間お世話になりました。私は嫁いでも、いつまでもお父さんとお母さんの子どもです」と神妙にあいさつした綿わた帽子をかぶった白無垢姿の娘は、愛する人のもとに嫁いでいったのです。藩政時代から受け継がれた伝統加賀友禅の花嫁のれんには、おしどり、花車、くす玉などのおめでたい絵柄が華やかに描かれる(撮影協力/香屋)※花嫁のれんは、表面を見せるように撮影金沢の婚礼に欠かせない道具のひとつ、加賀?の掛け袱紗「老松」/加賀?よしが浦悦子工房「群鶴蒔絵 三段重 台付」/二代清瀬一光(能作)s u t e k i 6