ブックタイトルステキ Vol.15

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ステキ Vol.15

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概要

ステキ Vol.15

を大切に考え、礼節を重んじる心遣いを示す意味があります。慶事では主に臙えん脂じや赤色、弔事では紺色やグレーなどを使い、手渡す時の作法もそれぞれ異なります。結婚式などの晴れやかなシーンでは、暖色系の正絹に美しい加賀?を施した包み袱紗でお祝いの気持ちを添えると、金沢らしい奥ゆかしさがそっと伝わることでしょう。加賀?は、そのすべてが作家による手仕事であり、ひと針ごとに高い美意識と作り手の気持ちが込められています。自分だけのこだわりとして、家紋や名前の刺?をオーダーすると、よりいっそう愛着が感じられる一生もののお道具になります。「刺?台の前では日常のことは何もかも忘れて夢中になります」と語るのは伝統工芸士の葭よ しがうらヶ浦悦子さん。加賀?は、ひと針ひと針ていねいに?い上げ、世界でたった一つの美しい世界を描き出す作り手と美技を愛でる使い手の心があってこそ受け継がれていくのです。金糸や銀糸を含む色とりどりの絹糸で繊細な図案を立体的に?い上げ、美しい世界を表現する加賀?。着物や帯をはじめ、袱紗やバッグ、アクセサリー、インテリア小物などに、その精緻で優美な技を見ることができます。なかでも、慶事や弔事に持参する金封を包む「包み袱紗」には、水引のくずれを防ぎ、金封を守るといった実用面での役割だけではなく、先方の気持ち①古袱紗加賀?よしが浦悦子工房愛らしい刺?が施された色目もかわいい子ども用手さげバッグs u t e k i 12